【報告】講談 水戸左近桜譚(みとさこんのさくらものがたり)
令和2年2月撮影
水戸生涯学習センター主催の「歴史講座」に参加しました。
「近現代の水戸と景観 みとの歴史的景観」をテーマとする講座シリーズの第4回目ですが、今回は茨城県立歴史館講堂で開かれまして、講談師 「真打 日向ひまわり先生」による講談が聞ける特別講座でした。
前半は講師稲葉先生(水戸桜川千本桜プロジェクト代表)の水戸「左近の桜」考を軸とした講義。
そして、待ってました!真打日向ひまわり先生の新作講談「水戸左近桜譚(みとさこんのさくらものがたり)」
偕楽園左近の桜の必然性がこれでもかとばかりに込められていました。
日向ひまわり先生の熱演。 幼き七郎麻呂(徳川慶喜)はまるで、光圀公の幼少期を思わせる演出。 七郎麻呂が弘道館左近の桜の前で母吉子の気持ちを知り泣き崩れるシーンは鳥肌ものでした。 そして、京都御所左近の桜との対面。 西(京都御所)と東(江戸、水戸藩上屋敷小石川藩邸後楽園)の両方の血を引く水戸左近の桜、それは母が宮家出身で、父が水戸藩主の徳川慶喜公にもいえること。
ああ、今までこの視点に気が付きませんでした。 稲葉先生が書き上げた台本は、水戸左近の桜の魅力、歴史が詰まっていました。 すごい、すごすぎる!
その後稲葉先生による後半の講義がありました。 講談をより深く理解する、または講義を理解する上で、この「講義+講談」はとても贅沢な組み合わせで、非常に濃厚な時間でした。 そして、茨城県の桜史がまた一歩動いた、そんな瞬間に立ち会えた気持ちです。 素晴らしい講座をありがとうございます。
尚、後半の講義で、『茨城一本桜番付 平成春場所』や「左近の桜黄金比率」など、恐れながら私の写真を使っていただきました。
偕楽園左近の桜はやはり東の横綱であり、感無量です。重ねてお礼申し上げます。
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