【潮来市】旧大生原小学校の大島桜

令和4年4月撮影

茨城県潮来市 旧大生原小学校(おおうはらしょうがっこう)


校庭にオオシマザクラ(大島桜)の古木が数本。

大生原小学校といえば「田の森の大山桜」ですが、そちらは別記事で掲載しています。

鹿行地区はオオシマザクラの古木が多く点在しており、これは県内でも日立市を除くとこの地域だけに見られる現象です。元々茨城県には野生のオオシマザクラはないはずです。昔、薪木などに利用されるために人の手によって増えたともいわれていますが、果たしてどうでしょうか。遠い伊豆から鳥が種を運んできた?

この観点から同じく潮来市内の「潮来築地の奇桜」(徳川光圀公お手植え伝承有り)の存在も見逃せません。こちらもオオシマザクラの古木です。 鹿島神宮の「神前桜」もオオシマザクラ。 香取神宮の楼門前の「黄門桜」もオオシマザクラ。 もしかして、光圀公が珍しい桜として取り寄せたのかもしれませんね。(桜狂いの妄想) 

校庭に植えられているオオシマザクラは明らかに人の手によって植えられたものですが、ソメイヨシノの植樹が多い時代に、オオシマザクラ、そしてオオヤマザクラが植えられている大生原小学校。そのことだけでも貴重な事例でしょう。オオシマザクラの古木は記録しておく価値があると思いました。

令和4年4月撮影

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