【桜随筆006】山奥の大山桜

平成21年(2009年)4月下旬。この頃見つけたウェブサイトに「いわき市の桜」というものがありました。いわき観光まちづくりビューローさんが出していたサイトです。いわき市内の桜名所がたくさん取り上げられていて、特に一本桜については他に情報がなかったので、翌年の桜巡りにおいてもこのサイトの情報は非常に参考になりました。(現在このページは閉鎖されております)

その中でまだ撮影が間に合う桜として見つけたのが、いわき市三和町下市萱の新田地区に咲く「新田の大山桜」でした。広域ないわき市。太平洋沿いの平野部と阿武隈山系にかかる山間部では春のタイミングが違います。大山桜までの道のりは車一台通るのがやっとの林道を進みます。当時は乗っていた車も大きく、林道など走りなれていなかったこともあって、対向車が来ないか、本当にこの先に桜があるのだろうか、などとと不安になりながら向かいました。無事大山桜の看板が目に入って、林道を右折、開けた場所に出ました。そこに見えたのは手入れされた斜面と巨大な桜でした。青空と薄紅色に染まった花。それまでの緊張が吹き飛んでしまうほどの絶景でした。樹齢400年以上、幹周り4.2mの巨桜。

この年から平成29年(2017年)まで9年間毎年かかさず訪問してきました。それだけこの大山桜との出会いは自分にとって衝撃的であり、この場所の雰囲気に魅せられてしまったのです。

茨城県の桜

常陸国一千年の桜史と平成の桜の記録 茨城一本桜番付 平成春場所の発表