【桜随筆007】ブログいわき百景

平成20年(2008年)9月。夏の終わり、秋のはじまり。そんな季節から撮り始めた福島県いわき市の風景。そもそも風景写真を撮り始めたきっかけは、いわき市の美しい青空に魅せられたからでした。

当時宮城県仙台市からいわき市に引っ越して1年が経過していました。ある日娘の幼稚園の下見に行った帰り、あまりにも綺麗な青空だったので、小名浜の三崎公園にあるいわきマリンタワーに上ってみようということになりました。展望台最上部スカイデッキの高さは地上からだと約60mですが、海が近いので海抜で106mの高さを体感できます。ガラスなどの視界を遮るものがないので写真撮影も楽にできます。

スカイデッキから見えた景色は、三崎公園の緑の芝生、真っ青な海と空、そして小名浜の街並みでした。360度に広がる絶景を、持っていたコンパクトデジカメで撮影しました。

平成17年(2005年)まで暮らしていた青森県八戸市の風景を思い出しました。海沿いの天然芝生地として有名な絶景スポット種差海岸。青い太平洋と緑の芝生が広がる風景。思い出の中の風景が、この日眼下に広がっていました。

転勤による引っ越しが多い生活でした。宮城県石巻市、青森県八戸市、宮城県仙台市、そして福島県いわき市。どんな街、どんな地域に暮らしてきたのか、そういった風景を記録した写真はほとんど撮ってませんでした。せっかく引っ越しが多い身ならば、暮らしている街の名所など、風景写真を残しておいたらいいかもしれない。

綺麗な秋空を背景にいわき市の名所を撮り集めたら記念になるかな。この程度の気持ちから始めたことでした。

早速インターネットでいわき市の観光名所を調べました。塩屋埼灯台、アクアマリンふくしま、スパリゾートハワイアンズ、名勝地や神社仏閣、史跡なども。夏井川渓谷、波立海岸、飯野八幡宮、白水阿弥陀堂。

それらを秋空が広がる10月11月の休日に撮影してまわりました。青空のみならず、紅葉など自然の美しさや、歴史名所では建造物の奥深さを、海岸では朝陽や夕陽の情景に夢中になりました。

当時更新もせずに放置していた日記ブログに「いわき百景」というタイトルをつけて、そこに撮り集めたいわきの風景写真と自分なりの解説を連載しました。記事を書くとそこにはいわき市で同じくブログをやっている方々からコメントが入りました。そういったブログ上での交流が楽しくて、ますますいわき市の風景撮影とブログの更新にのめり込んでいきました。秋が終わって冬、アクアマリンふくしまやイルミネーションなどの夜景の撮影にも夢中になりました。そして平成21年(2009年)春、念願の桜撮影。桜随筆001で書いた小川諏訪神社の枝垂れ桜や、桜随筆006での新田の大山桜などを撮影しました。

いわき市の風景が増えていくにつれて、ブログへのアクセス数、コメント数も日々増えてきました。

桜の季節が終わり平成21年(2009年)6月、ブログいわき百景に運命の出来事が起こりました。

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