【石岡市】園部の枝垂れ桜
令和3年3月撮影
茨城県石岡市
『明治7年、真家小学校を設置し「福寿院」を仮校舎とする』
園部小学校の始まりは「福寿院」というお寺です。
お寺が学校の仮校舎となる例は全国にあります。私の母校である「納場小学校」も、「納場宝蔵院」というお寺を仮校舎として創立しました。
寺院にシダレザクラの古木あり。
この事は茨城県の古木を集めた『茨城一本桜番付』を見てもらうと一目瞭然です。
神社(桜は神様の依り代)でヤマザクラ、木花之開耶姫命。
寺院(仏様が来迎する奇瑞の花)はヒガンザクラ(シダレザクラ)、天蓋。
また、単純に「彼岸に咲くから寺院に植える」といった場合も多いです。
旧園部小学校跡地、現在は園部地区コミュニティーセンターと園部保育所になっている場所に咲くこのシダレザクラは、園部小学校創立前の「福寿院由来の枝垂れ桜」またはその子孫樹である可能性はどうでしょうか。
※仏様の上からつるされる装飾を「天蓋(てんがい)・瓔珞(ようらく)」といいますが、これはシダレザクラからきていると言われており、全国にはシダレザクラの事を「天蓋桜」「瓔珞桜」と呼ぶ例が無数にあります。(水戸桜川千本桜プロジェクトより)
例:増泉寺の天蓋桜(長野県)、久遠寺の瓔珞桜(山梨県)
※上記以外でも仏教の言葉をシダレザクラの名称にする事例も数多く存在しています。「称名桜」「名号桜」「観音桜」「地蔵桜」などなど。
令和3年3月撮影
令和3年3月撮影
令和3年3月撮影
令和3年3月撮影
令和3年3月撮影
令和3年3月撮影
写真提供:坂野しげ子(小美玉市)
令和3年3月撮影
写真提供:坂野しげ子(小美玉市)
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