【小美玉市】赤坂一本桜

赤坂不動尊(小美玉市竹原)

小美玉市竹原にある赤坂不動尊に桜の巨木があったそうで、『美野里町史』(美野里町史編さん委員会・平成5年)に、写真とともに記録されています。


筑波山を一望できる景勝地に不動明王が祀られ、そばに一本の桜の巨木があった。現在はその幹も朽ちてしまっている。 昔はこの桜の咲く時季は素晴らしい眺めであったのだろう。 次の詩は郷土の漢学者佐久東海が「赤坂一本桜」と題し詠んだものである。 

南枝漸老北枝闌 風送鶯声日未残

畳々香雲凝不動 一枝花作萬枝観 

(赤坂の桜は老大木で南側の枝は枯れて北側の枝が勢いよい。梅にうぐいすの声が過ぎ去ると間もなく、さくらの花盛りを迎えて遠くから眺めると美しい。雲の重なりのようにみえる大木の一枝の花は、多数の枝の花盛りのようにみえる) 

俳人たちもこの桜の下で句会を催したのであろう。笠斎宗匠の選による奉納句がある。 

赤坂の 桜に道は 広がれり

赤坂の 花守したき 桜かな


当時の巨桜は切り株すら残っていませんでしたが、代継ぎ樹と思わしき若い桜が植えられていました。 現在は筑波山も見えませんが、見えたことが記載されているのも重要な記録です。

不動明王像

茨城県の桜

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