【桜川市】山口の石裂桜

桜川市山口地内には、桜川の水源といわれる鏡ヶ池があります。 

平成29年9月、鏡ヶ池近くにあったとされる「石割桜」(石裂桜)」を訪ねました。 

『ふるさと歴史散歩 いわせものがたり』(古山孝・昭和62年)によれば 「鏡ヶ池から西に少し下ると子安地蔵尊の祠があり、背後の岩石の裂け目から突き出している一本の山桜がある。これを石割桜※と言い、江戸時代来の桜川十二名品の一つに数えられている」 とあります。 

※いわせものがたりでは石裂桜ではなく石割桜と表記されてます。

鏡ヶ池からその通り辿ってみると、確かに祠らしき場所がありました。

おそらくはこれが子安地蔵尊でしょう。

そしてその背後に朽ちた桜の幹がありました。

周りは岩石です。しかしこれが石裂桜なのか確証がなく、しばらく石碑などを調べていました。

 

そこに偶然にも山口地区の区長さんが通りかかりました。 

不思議ですね。桜は人を引きつけるのでしょうか。こういった事がよくあります。 

早速お話を伺うと、間違いなくこれが「いわせものがたり」に載っている桜とのことでした。

地区でも祠の整備を計画しているけど、なかなか予算が無くて進まないのだとか。

石裂桜の代継ぎ樹の植樹を提案すると、そういったことも考えてはいるんだけどね。とのこと。 

江戸時代来の名桜。 二代目が咲く日が来るかもしれません。 

区長さん、今朝は地区の清掃日で忙しいとのことから、後日改めて伺うことをお約束しました。


平成30年7月、『磯部稲村神社と謡曲桜川』(磯部祐親・昭和50年)を入手しました。

その中で「石裂桜」が「桜川十二名品」の四番で紹介されていました。

「桜川の源、鏡ヶ池の程近く、山口と云う部落あり。旧笠間街道脇に存す。大岩石を裂きて生じた桜である」

この本には満開の石裂桜の写真が掲載されておりますが、やはりあの朽ちた幹が石裂桜で間違いありませんでした。

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