【北茨城市】西明寺の枝垂れ桜
平成30年3月撮影
茨城県北茨城市
昔、寺院の境内に在ったが、維新前廃寺になり今は跡形もない。しかし寺名が地名となって残って居るのを見ると、余程由緒もあったろうが。『茨城懸巨樹老木誌 上巻』(昭和11年・関右馬允)
『茨城桜見立番付』(昭和58年・川上千尋)のシダレザクラ部門で東の小結。
このシダレザクラは上記2つの資料に載っている桜です。所有者様の許可を得て撮影させていただきました。
関右馬允氏が『茨城懸巨樹老木誌』に残した写真に写るこの桜はもっと太く巨大です。現在は幹の半分が枯れて朽ちてしまったようで、当時よりも細くなっています。しかしそれでも見事な太さと枝ぶりです。『茨城懸巨樹老木誌』に掲載されている桜で現存しているものはわずか数本ということを考えれば、この桜の希少価値がわかります。
この桜を大切にしていたおじいちゃんが亡くなってしまい、由緒など詳しいことはわからないとのことでしたが、徳川光圀公がこの桜の下でお休みになり和歌を詠んだという逸話が伝わっているそうです。桜の近くには「光圀公腰掛け石」があったり、この先の滝で一行がふんどしを洗ったという逸話も伝わっているそうです。
平成30年3月撮影
平成30年3月撮影
平成30年3月撮影
平成30年3月撮影
平成31年3月撮影
※桜の近くに入らない、桜の枝や花に触れないなど、観桜マナーを守りましょう。
個人所有地であれば無断で立ち入らず承諾を得るなどしてください。 桜所有者様へはもちろんのこと、日本人として当たり前の気遣いができる品格ある観桜をお願いします。
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