【常陸大宮市】満福寺の枝垂れ桜

平成26年4月撮影

常陸大宮市 満福寺


樹齢80年のシダレザクラが咲く満福寺。 

お寺の北側はその昔「上桧沢館」というお城だったようです。

鎌倉時代、ここには浄因寺というお寺があり、その末寺として下桧沢に満福寺がありましたが、 江戸時代になってから、浄因寺を破却し満福寺を移したのだそうです。 

平成26年4月撮影

手前の広場は上桧沢小学校跡地。それを示す標柱が建っていました。

平成26年4月撮影


常陸国において、神社にヤマザクラ、お寺にシダレザクラという定義に当てはまる満福寺。 

常陸国において、歴史に残るお寺のシダレザクラといえば、枯れたものも含めて 

西明寺の枝垂れ櫻(北茨城市) 

小生瀬地蔵桜(大子町)地福寺跡 

七反の枝垂れ桜(常陸太田市)普賢院跡 

菊連寺の糸櫻(常陸太田市) 

常寂光寺の糸櫻(常陸太田市) 

久昌寺の糸櫻(常陸太田市) 

泉福寺の枝垂れ桜(常陸太田市) 

天神林糸櫻(常陸太田市)佐竹寺 

妙徳寺の糸櫻(水戸市) 

六地蔵寺の枝垂れ桜(水戸市) 

真像寺の枝垂れ桜(桜川市) 

五行の櫻(桜川市)雨引観音 

不動櫻(下妻市)遍照寺跡 

向上庵の枝垂れ桜(土浦市) 

般若院の枝垂れ桜(龍ケ崎市) 


寺院の古さ、桜の樹齢からいうと、雨引観音五行の桜(平成初期まで現存した樹齢1000年といわれたシダレザクラ)が最も古い例かもしれません。 記録がある限りではですが。

源流はどこなのか。歴史の古さで見れば、雨引観音近くの磯部桜川の存在も見逃せません。 桜川の中心地である櫻川磯部稲村神社には昔、神宮寺として磯部寺がありました。

茨城県の桜

常陸国一千三百年の桜史と平成の桜の記録 茨城一本桜番付 平成春場所の発表