【かすみがうら市】雪入の山桜

令和4年4月撮影

茨城県かすみがうら市 雪入山・浅間山


筑波山系の東端部に位置している雪入。古くから山桜の名所として知られてきた雪入成沢のヤマザクラ。『茨城桜見立番付』(昭和58年・川上千尋)では、枠外上段に「雪入成沢の山桜」が自生種として記載されています。約3000本のヤマザクラが自生しているともいわれています。

遊歩道が整備されていて、山を散策することができます。いたるところにヤマザクラの巨樹が自生しており、それらは愛称を付けられています。その筆頭格は「石噛桜」でしょう。愛称が命名されているヤマザクラについては、それぞれ別記事に掲載します。

令和4年4月撮影

「想いの桜」という桜が植えられています。

令和4年4月撮影

令和4年4月撮影

平成29年4月撮影

雪入ふれあいの里公園からの春の展望は絶景です。ネイチャーセンターから気軽に登れる「自然観察路」を進むと展望広場があります。そこから見える風景です。


日本人は古くから遠くの山に咲くヤマザクラを眺めて楽しみました。

この観桜を「遠山桜(とおやまのさくら)」といいます。

「おうおうおう、黙って聞いてりゃ寝ぼけた事をぬかしやがって!この桜吹雪に見覚えがねぇとは言わせねえぜ!」

遠山の金さんこと、町奉行の「遠山金四郎景元」が桜吹雪の入れ墨をしているのは、この遠山桜という言葉と金さんの苗字が同じだからだそうです。物語として遠山の金さんが作られた時代にはまだ「遠山桜」という概念が残っていたと考えられます。

平成29年4月撮影

牛久大仏が見えました。手前のビルは土浦市役所があるウララビル。

平成29年4月撮影

新緑の山萌えと相まってすばらしい風景です。

平成29年4月撮影

平成29年4月撮影

写真提供:上野雅洋さん(つくば市)

奥に霞ヶ浦が見えます。

平成30年4月撮影

写真提供:上野雅洋さん(つくば市)

平成29年4月撮影

朝陽を浴びて輝く桜。



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