【水戸市】丸山の早桜

令和元年8月撮影

茨城県水戸市


水戸黄門で格さんのモデルこと安積澹泊(あさかたんぱく)が設定した『神崎八景』 

そのひとつが「丸山早桜」です。  

丸山とは現在の偕楽園桜山の東側に位置する小さな山で、当時はシダレザクラが咲いていたのでしょう、それを早桜としたわけです。(シダレザクラはヤマザクラよりも2週間近く早く満開になります)  

八景とは、中国から入ってきた風景評価の様式で、元々は瀟湘八景(しょうしょうはっけい)がルーツとされています。八景、十景、百景などもあります。徳川斉昭公が設定した『水戸八景』が有名です。 

幕末、徳川斉昭公に献上された『好文亭四季模様之図」には、シダレザクラで埋まる丸山が描かれています。 残念ながら現在の丸山にシダレザクラはありません。  


※参考文献『桜川と水戸藩の桜』(水戸桜川千本桜プロジェクト)

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