【文京区】「向岡記」碑

東京都文京区 東京大学構内

徳川御三家水戸藩の中屋敷駒込邸跡地です。 

そこに保存されている「向岡記」碑(むかいがおかのきのひ)を訪ねました。  

水戸藩第9代藩主徳川斉昭公(徳川慶喜公の父、弘道館と偕楽園を造成した偉人)が藩主となる前に、向岡の桜の美しさを記した石碑を建立しました。それが「向岡記」碑です。 

碑文中の「夜余秘」という文字から、後にこの場所が「向ヶ岡弥生町」になりました。 

さらにその後この場所から土器が出土し、「弥生式土器」となり、その土器の時代が「弥生時代」と名付けられました。 

つまり、斉昭公がこの地の桜の美しさを記さなければ、弥生時代という名称は存在していないということです。

不忍池から眺める現在の向ヶ岡。

左奥が向ヶ丘、右奥が忍ヶ岡(上野公園)、真ん中が不忍池。

向ヶ岡にあった水戸藩邸から上野の山桜も見えたことでしょう。


平成31年7月撮影

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