【水戸市】偕楽園二季咲桜
平成26年4月撮影
茨城県水戸市 偕楽園
偕楽園の桜といえば左近の桜が有名ですがこちらも名木です。
秋から冬にかけてぽつりぽつりと花を咲かせて、春には大満開になるという、年に2度咲く四季桜の一種、それが二季咲桜です。
ほとんどは一重咲き(花びら5枚)ですが、中には八重咲きもあります。
二季咲桜はエドヒガンザクラとマメザクラの交配品種です。
そういったことから、エドヒガン特有のガクの形状と、マメザクラ特有の小さい花を見ることができます。
昭和45年に発行された『水戸の心』(関孤円)には
二季桜「奥殿の前庭に一株、園記碑の南二十歩くらいの所に一株。」
「水戸藩士久米幹之(国学者・歌人)邸にあったものを寄贈植付けたと云う。」
とあります。
昭和38年頃には、二季咲桜の後継樹が接ぎ木で増やされました。それらは表門に1本、見晴広場に3本、南門に2本植えられたそうです。また、昭和47年には水戸市森林公園に800本もの二季咲桜が植樹されたという記録もあります。
現在の偕楽園には後継樹を含めて何本かありますが、まずはこちら好文亭前の梅林の隣に咲くものから。(これが上記園記碑の南二十歩くらいの所)
左右に枝分かれしていて、それぞれ色合いが異なる花を咲かせています。
水戸桜川千本桜プロジェクト代表の稲葉先生によれば、これは合体樹ではないかとのこと。
非常に珍しいと思います。
また、冬の開花よりも、春のほうが花の量が多いのも四季桜の特徴です。
平成26年4月撮影
はっきりと花色の違いが見てとれます。
平成26年4月撮影
平成26年2月撮影
雪化粧をした二季咲桜
平成28年4月撮影
平成30年3月撮影
平成30年3月撮影
平成26年4月撮影
こちらが左近の桜に近いところに植えられている二季咲桜。
案内板が建てられている方です。
平成26年4月撮影
平成26年4月撮影
マメザクラの特徴である小さな花。
平成26年2月撮影
雪の華。
平成26年2月撮影
平成29年12月撮影
真冬の花、好文亭を借景に。
平成29年12月撮影
平成30年11月撮影
平成29年4月撮影
こちらは東門近くに咲く二季咲桜です。
当初エドヒガンザクラと勘違いした1本。接ぎ木で増やされた後継樹でした。
平成29年12月撮影
平成30年3月撮影
こちらも春の方が花の量が多いです。
令和元年8月撮影
こちらも二季咲桜。
令和元年8月撮影
偕楽園記碑。
水戸の友好都市である滋賀県彦根市。 彦根城址の内堀、現在の金亀児童公園には、この偕楽園の二季咲桜が昭和47年に3本寄贈されまして、現在立派に成長しているそうです。
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