【那珂市】静神社の山桜

平成29年4月撮影

茨城県那珂市 静神社


常陸国二ノ宮という歴史ある神社。

隣の静峰ふるさと公園の八重桜が有名ですが、ぜひこちらの静神社に参拝してこのヤマザクラを観ることをお勧めします。

主幹は枯れていますが、空洞となった幹の中をいくつかのひこばえが立ち上がっており、見事な花を咲かせています。これこそまさに桜の再生です。

樺色の芽とともに満開の花を咲かせる、まさにヤマザクラのお手本のような御神木です。


江戸時代に描かれた「常陸名所図屛風」(個人蔵、岩手県奥州市寄託)には、たくさんの桜とともに静神社が描かれており、当時相当なる桜名所だったことがわかります。静神社の神紋は丸に桜です。


静神社は水戸徳川家の祈願所でした。

寛文7年(1667年)徳川光圀公が社殿を修造。以後も徳川氏から崇敬され、徳川綱條公は「紙本著色三十六歌仙 35枚(絵画)」(県指定重要文化財)を奉納。そして徳川斉昭公は天保12年(1841年)の火災で焼失していた社殿を再建しました。光圀公が社殿を改修した際に発見された「銅印」は奈良時代の作と見られる銅製の印で国指定重要文化財。斉昭公が追鳥狩(軍事訓練)で使用した「陣太鼓」は市指定文化財。

平成31年1月撮影

平成26年4月撮影

静神社の神紋は丸に桜。


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