【桜川市】おふじ権現の桜
平成31年4月撮影
茨城県桜川市 おふじ権現古墳
平成30年の夏に富士塚を巡って桜の調査をしていた際に発見した巨桜です。当時は他の木々や藪に覆われていて、桜にはたくさんのツルが絡まっており、このままでは枯れてしまうと思いました。そういった状態だったので、たまたまここで聞き込みをした際にお会いした方に、この桜の重要性についてお話しさせていただきました。
平成31年1月に再度訪問してみると、なんと区をあげて桜を守るために周りの木々を伐採されていました。
「夏にこの古墳を訪ねてきた人がいて、この桜は貴重なんだと言ってた」と。
いや、それ私ですよという話になりまして(笑)桜というものは地域の誇りなのだと、改めて感じました。
調査した時にはヤマザクラだと思っていましたが、ソメイヨシノのようです。この古墳はおふじ権現といわれている富士塚で、ここから富士山が見えるはずです。富士山信仰、富士講は江戸時代に流行しました。富士山のご祭神は、コノハナノサクヤヒメ(木花開耶姫)、つまり桜の女神です。加波山の中腹に「桜観音」がありますが、あれはまさにコノハナノサクヤヒメです。仏教になると子安観音になります。富士講の流行は安産祈願の子安講との関係もあると思います。
平成31年4月撮影
富士塚の下には鹿島香取息栖三社の社があります。
平成30年7月撮影
夏に調査で訪問した時の写真です。
右側の祠と石碑が冨士神社もしくは浅間神社であると思います。
平成30年7月撮影
藪で覆われていた古墳全体。
平成31年1月撮影
ちょうど伐採作業を終えたところにお邪魔しました。桜に太陽が当たるように整備されたとのことでした。
平成31年4月撮影
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