【境町】西光寺の匂桜

平成30年12月撮影

茨城県猿島郡境町 西光寺


『茨城懸巨樹老木誌 下巻』(昭和15年・関右馬允)に匂桜(ニオイザクラ)という巨桜が掲載されています。香りはキンモクセイに似ているとも。

和泉式部がお手植えしたとの伝承がありますが、その初代が枯れてしまって、明治元年にひこばえの苗を植えて樹齢50年の2代目となっていました。また匂桜の苗木は新宿御苑に献上されたようです。


平成30年12月にお寺を訪ねましたが、残念ながら匂桜はありませんでした。

奥様にお話を伺いましたが、匂桜は境内のかなり広範囲に香りが届いていたそうで、現在その場所には、ソメイヨシノが植えられており、それが2代目、つまり代継ぎ樹の可能性がゼロではないはずとのこと。

昔は大変有名で、関宿城のお殿様が観桜に来られた伝承もあるそうです。

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