茨城一本桜番付

※茨城一本桜番付のコピー、プリント、配布は【完全無料です】
※第三者による二次的な配布であっても有料での配布には承諾してません。配布していただける場合は、コピー代などいかなる理由でも完全無料でお願いします。

茨城一本桜番付 平成春場所

常磐百景の独断と偏見による茨城県内一本桜番付の第五弾。

樹齢や幹周り、枝ぶりや花付き、周囲の風景との組み合わせなど、桜の存在感を大切に写真写りの良さ、そして茨城の桜史を重要視した基準で選定。

代を継ぐ桜、歴史を見てきた巨樹など、桜には必ず人々の関わりや思いがあります。

あくまでも趣味の番付にて、個人や地域、神社仏閣等を格付けしたものではありません。

全ての桜とその関係者に敬意を表します。


西の吉野、東の櫻川。

平安時代から歌枕として日本人憧れの名勝地であり東日本最高位の桜名所「磯部櫻川と青柳の糸桜」から続く常陸国一千年の桜史。

紀貫之、世阿弥に源義家、親鸞と歴史上の偉人が関わる茨城の桜。

水戸藩主徳川光圀公による水戸櫻川の設定と、茨城町大戸の櫻、千貫櫻、大洗願入寺に水戸六地蔵寺、大子外大野に常陸太田瑞龍町旌桜寺という光圀公が愛した桜と安積覚、朱舜水の存在。

徳川斉昭公による弘道館と偕楽園、桜山、桜野牧の造営。そして常磐共同墓地、水戸八幡宮。

佐久良東雄と鹿島神宮、雨引観音。

ソメイヨシノの学術名を付けた水戸藩高萩出身の松村任三博士と、水戸出身貴族院議員室田義文がソメイヨシノ600本を奉納した常磐神社。

昭和初期三好学博士の調査による東のヤマザクラ品種群。

さらに日立大煙突と煙害対策の歴史大島桜群。

ここに書きれないほど鮮やかで圧倒的な史実として迫ってくる茨城県の桜。

そしてその歴史を証明するかのように県内に点在する名桜古桜、代を継ぐ二代樹三代樹。

全国第ニ位の太さを誇るソメイヨシノ土浦市真鍋の桜の存在感。

関右馬允氏撮影により大正昭和初期の写真に記録されていて尚且つ現役で樹勢旺盛な高萩市松岩寺、龍ケ崎市般若院、坂東市歓喜寺、常陸太田市泉福寺。そして知られざる隠れ桜つくば市面野井。

日本における一本桜観桜の元祖「京都御所左近の桜」の根分けとして皇室から送られた弘道館と偕楽園左近の桜は、現在三代目として代を継ぐ桜の象徴。茨城県の桜史が到達した最上級の情景、それが偕楽園左近の桜ではないでしょうか。シロヤマザクラの伝統、知名度、立地、枝ぶり、花付き、どれをとっても平成の顔であり、これが茨城一本桜番付平成春場所における東の横綱たるゆえんです。


項目解説

【蒙御免】

当番付は、常磐百景代表の坂野の独断と偏見により構成しています。県下300ヶ所の桜を訪問し撮影してきました。趣味の番付です。

よって天下御免こうむります。


【行司】

国内第ニ位の太さを誇るソメイヨシノ「真鍋の桜」あまりにも有名な桜ですが、五本桜であることから番外としました。


【名誉横綱】

現在の茨城県において最も貴重な桜であると断言します。全盛期を過ぎていることから、名誉横綱としました。

昭和初期、三好学博士によりシロヤマザクラとして日本一の評価、国指定天然記念物の「大戸の櫻」

昭和初期、関右馬允氏による記録。県内最大級の樹齢及び根周りを誇る「神生家の殿櫻」


【審判】

茨城県の歴史、そして全国に及ぶ水戸藩の桜史を語る上でこの方以上に詳しい桜人はいません、水戸桜川千本桜プロジェクト代表「稲葉寿郎氏」

全国二千本の古桜を見ている櫻愛好家にして、シダレザクラ密集率日本一ともいわれる福島県の桜巡りナビ運営「高橋芳幸氏」


【名誉顧問】

この番付の原点であり最大の敬意を表します。茨城桜見番付(昭和58年)選者「川上千尋氏」


【理事評議員】

別格の「櫻川」をはじめとする県内の桜並木名所、桜群。そして、遠景で眺める観桜「遠山桜」の名所。


【年寄】

伝承・伝説の名櫻。

歴史舞台に登場する、茨城に存在した名桜。


【此外中前桜東西ニ御座候】

この番付に記載している以外にも、訪問撮影をしている桜や私の知らない桜が県内にはまだまだあります。つまり茨城県の桜について、この番付に記載しているものが全てではないことをここに記しております。


【千穐万歳大々叶】

せんしゅうばんざいだいだいかのう。

大相撲番付に記載されている文字です。意味は千秋楽まで土俵の無事と満員御礼を祈願しているものだそうです。秋の文字には「火」が入っていて縁起が悪いため穐「亀」が使われているそうです。茨城一本桜番付においても、桜巡りの交通安全、たくさんの方の観桜を願って縁起物として記載しました。また桜は葉桜や紅葉も美しく、秋の意味があるこの言葉をあえて使用しました。

尚、今年のお正月、当番付を胸に仕舞い、櫻川磯部稲村神社に参拝し、茨城県下における皆様の桜巡りの安全を祈願してまいりました。


【一本桜番付】

東の横綱を最上位として、次が西の横綱、その次が東の大関という、東西交互に下っていく構成。西より東が半枚上手として数えます。

今年度の番付より、平成時代に咲いていたけど、枯れてしまって私の撮影が間に合わなかった桜については、協力者様の写真提供を受けて番付に入れてます。これにより、平成の集大成という意味で昨年までの番付よりも充実した内容になりました。

格付けの基準は、枝ぶり、花付き、幹周り、樹齢、周りの風景との調和、存在感、知名度、写真写りの良さ、そして桜に秘められた歴史や逸話、桜守の存在など様々な目線で検討し、総合的に評価の高い順に格付けしています。桜所有者や神社仏閣、地域を格付けしているわけではありません。全ての地域と桜、関係者に敬意を表します。


【呼出】

茨城に所縁のある全国の桜名所。

京都御所紫宸殿左近の桜(南殿の桜)はもとより、鎌倉瑞泉寺や小石川後楽園と主に徳川光圀公、水戸藩関係。春のうららの隅田川や日本三大桜のひとつ根尾谷淡墨桜までもが茨城に縁があるという事実。この欄の大半は水戸桜川千本桜プロジェクトの稲葉先生より学んだ内容となります。


【茨城県、大正・昭和の名桜】

今はなき大正・昭和の名桜を番付裏面に記載しました。大正・昭和に記録、撮影された写真が掲載されている昭和初期の文献からその存在を知ることができました。今でこそ簡単に写真撮影ができますが、大正時代にこれほどの写真を残すことは並大抵のことではないと想像できます。関右馬允という方は、茨城県の桜を写真で記録された偉人です。


【QRコード】

茨城一本桜番付WEBサイト(ブログ)のリンクです。

市町村別書庫に桜写真をアーカイブ(保存)するため今後掲載していきます。茨城県の桜写真データベースとして完成を目指します。ぜひアクセスして桜巡りにお役立てください。


【写真版・茨城一本桜番付】

文字だけでは伝わりにくい桜番付。

私がこれまで撮りためた写真と協力者からの写真提供を受けて、番付記載の桜から行司、名誉横綱を含めた上位97本を載せた写真版の一本桜番付です。

平成十七年~平成二十九年に撮影された写真を元に番付しているため、その該当年月を下段に記載しています。


【付録・偕楽園桜型録】

梅の水戸、梅の偕楽園として有名ですが、実は偕楽園には、壮大な景観構成と茨城県の桜史が凝縮されています。様々な品種が咲く偕楽園の桜ガイドです。


【最後に】

今回、非常に多くの方々の協力をいただいて、この番付完成に至りました。

一部の方々ですが番付裏面に記載させていただきました。

日頃撮影を協力していただいている常磐百景スタッフで最大の理解者でもある母。

桜に秘められた茨城県水戸藩の歴史をご教示いただいている稲葉先生。

私の撮影が間に合わなかった名桜の写真を提供くださった、風の窯新井先生をはじめとするたくさんの方々、日頃SNSやメール等で桜の情報を提供くださる皆様、いつも本当にありがとうございます。心より感謝申し上げます。

茨城県の春、濃厚な歴史を背負って受け継がれ咲き誇る桜達。ぜひ茨城一本桜番付を手にたくさんの桜を訪ねてみてください。そして、艶やかな桜の息吹、一千年の歴史と春風を感じてみてください。

いよいよ平成時代も終わろうとしています。新たな時代の節目となる時、平成の世に咲いたこの素晴らしい桜を記録することの意義を強く感じています。

この記録がたくさんの方々にとって新たな桜や歴史を知る機会となり、そしてこの茨城の桜史が皆様の誇りとなり、世代を継いで語られていくことを願っています。


※下記リンク先からPDF版の番付がダウンロードできます。

A3プリント推奨(A4だと文字が見えにくい箇所があります)

文字版の番付は両面コピーがおすすめです。

写真版の番付を印刷して画像が暗い場合は、プリンターの印刷明るさ設定を1段か2段上げてプリントすると明るく印刷できます。

※番付のコピー、配布、掲示、拡散大歓迎。

ご自由にお使いください。


※茨城一本桜番付のコピー、プリント、配布は【完全無料です】

※第三者による二次的な配布であっても有料での配布には承諾してません。配布していただける場合は、コピー代などいかなる理由でも完全無料でお願いします。


【勧進元】

平成三十年新春 小美玉市 常磐百景 坂野秀司

マナーを守りましょう。

柵の中に立ち入らない。桜の枝に触れないなど、観桜マナーを守りましょう。

個人所有地であれば無断で立ち入らず承諾を得るなどしてください。

カメラマンが偉いわけではありません。桜所有者様へはもちろんのこと、他の観桜客にも気遣いができる品格ある観桜をお願いします。

SAKURA IBARAKI

ローマ字版の写真番付です。
PDF版を一緒に格納してあります。